Four-Calendar Cafe'


曲目

原題 邦題 拙訳

Four-Calendar Cafe'

  1. Know Who You Are At Every Age
  2. Evangeline
  3. Bluebeard
  4. Theft, And Wandering Around Lost
  5. Oil Of Angels
  6. Squeeze-Wax
  7. My Truth
  8. Essence
  9. Summerhead
  10. Pur

フォー・カレンダー・カフェ

  1. アット・エヴリ・エイジ
  2. エヴァンジェリン
  3. 青髭
  4. 盗みと彷徨
  5. オイル・オヴ・エンジェルス
  6. スクイーズ・ワックス
  7. マイ・トゥルース
  8. エッセンス
  9. サマーヘッド
  10. プー

カレンダー四枚のカフェ

  1. どんな時もあなたが誰か知っている
  2. エヴァンジェリン
  3. 青髭
  4. 盗みと彷徨
  5. 賄賂
  6. 私の真実
  7. 本質
  8. 日傘
  9. 純真

解説

概要

4ADからメジャーなレコード会社であるキャピトル・レコードに移籍後, 最初のアルバム.

おとなしめできれいな曲が多い.耳当たりがよすぎて物議をかもしたらしく, 「エンヤみたい」という声もあった.1曲目とか9曲目などはCocteau Twinsらしさ が相当強く出ていると思えるのだが.

歌詞の発音はそれまでになく聞き取りやすい.しかし聞き取りの歌詞を読ませて もらっても相変わらず意味がよく分からないものが多い.傾向としては, 「自分探し」や「自己啓発」の志向が非常に強いようである.9曲目'Summerhead'など「私があるようにありたい」と いった言葉が織り込まれている.また,LizとRobinの娘のLucyBellaを 歌った曲も複数ある.

Faye Wongはアルバム『胡思亂想』で本作の曲をカバーしている.1曲目と 3曲目で,それぞれ「知己知彼」と「胡思亂想」と名付けられている. 「知己知彼」のヨーロッパ・ミックスはなかなかかっこいい.

この作品から,クレジットに日本人の舘美津男氏が登場する.1990年から 彼はCocteau Twinsのサポートメンバーとしてアルバムやライブでの音造りに 貢献してきた.その人柄と演奏のテクニック,そしてその仕事ぶりにCocteau Twinsのメンバーは賞賛を惜しまない.10年以上英国に住みCocteau Twinsのみ ならず多くの音楽にかかわり,現在は日本に戻って音楽活動を続けている とのこと.

謎めいたタイトルについては,2ch掲示板CTスレッドでしゃっくり氏が以下の記事を投稿している. 出典不明(オフィシャルのHistory?)ながら真実味がある. いつも貴重な情報感謝ですm(..)m.

138 :しゃっくり ◆M2zN9cwzCI :03/03/24 11:48 ID:w+/O8q9W
>>137 大丈夫ですかー?

アルバムタイトルの由来について少々わかりました。
Four-Calendar Cafe'
「タイトルはWilliam Least Heat-Moonの”Blue Highways”という本に 由来している。
著者が、レストランの壁に掛かっているカレンダーの数に基づいて そこを評価するという内容だ。
もしそのレストランのカレンダーが4つ掛かっていれば、
そこはとてもいいレストランという事になる。
しかし内容とアルバムタイトルは関係ない。単に付随的なものだ。」

wikipediaへのリンク.

http://en.wikipedia.org/wiki/Four-Calendar_Caf%C3%A9

Cover Image

各曲紹介

Know Who You Are At Every Age

ドラムと,不思議な響きをもつギターで始まる1曲目.けだるいギターにLizのヴォーカルが乗る.アルバム早々から哲学的な問題を突きつけてくる.

Evangeline

evangelというと福音だけど,Evangelineは女性の名前.

Cocteau Twins | dynamine | glossary

1997年の夏に完結編が上映された話題のアニメが,最初にTV放映されたとき(95年の秋ごろだ),すぐこれを思い出して,主人公メカが「福音號」とはどんな話だと思った(もちろんあんな話だ).

ロングフェローという作家に「エヴァンジェリン」という作品がある。広辞苑を当たってみると:

ロングフェロー【Henry Wadsworth Longfellow】
アメリカの詩人。作風は平明・流麗。「人生讃歌」「エヴァンジェリン」「ハイアワーサの歌」などの作のほか、ダンテ「神曲」の訳詩が有名。(1807〜1882)

wikipediaではこちら;

http://en.wikipedia.org/wiki/Henry_Longfellow

"Evangeline"は1847年の作品とのこと。

http://en.wikipedia.org/wiki/Evangeline

歌詞の冒頭は以下のようになっているらしく、1曲目のタイトルはここからとられている。

Sorrow for letting someone else define you
Know who you are at every age
What impression am I making?
I see me as other people see me

youtubeにあるPV;

http://www.youtube.com/watch?v=KRsaaCAwTnQ

Bluebeard

タイトルはペローの童話の人物。六人も妻を殺す青髯の男広辞苑より)。

wikipediaでは;

日本語の項目は青空文庫へのリンクがある。

youtubeにあるPV;

http://www.youtube.com/watch?v=Bdlw7blqan8

youtubeにあるライブ;

http://www.youtube.com/watch?v=z4arnK6ZFck

Theft, And Wandering Around Lost

これは私の身体が言ったことなの? 〜私を打ち負かして現実という刃で,私自身を切り刻みながらといった物悲しい詞(推定)が 印象的.Simonの不思議なベースも心に残る.

この歌については2chのCTスレッドではこんなショッキングな話題が. でも私は,これは207に同感,というか,他人とは思えないなあ. (半角カナは修正)

179 名前:ふ〜 ◆DPvZRJ5eF2 投稿日:03/04/06 22:12 ID:kAHS/050
最初に買った天国〜に、3人のアップ写真が載っていたので 特に音とルックスの違和感とか、なかったなあ。
第一印象はリズは、悲しげな目が印象的。ロビンは熊さんでかわいー。 サイモンは・・・普通wって感じ。

つうわけで、突然、「天国〜」収録のIceblink Luck聴いてるけど、
(´-`)。o(ハァ〜〜〜〜)最高・・・・

180 名前:名盤さん 投稿日:03/04/06 23:02 ID:TQM5NXZo
>>176
リズとジェルソミーナの件はグー!
サイモンとマイケル・ケインの件は・・・ほめすぎです(笑)

>>179
リズの悲しげな目・・・・・。知ってる人は知ってると思うけどリズは
家族に虐待されて育ったんですよね。
「私の音楽は虐待されて育った人達が癒されるように作ってあるの。」
とリズが言っているのを何かの雑誌で読んだことがあります。

182 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/07 11:46 ID:TlHO96yI
>>180
リス゛の虐待は知りませんでした。
確か彼女は四人姉妹の末っ子だったと聞いてますが、
事実なら悲しいですね。

185 名前:名盤さん 投稿日:03/04/07 20:42 ID:UtFjm9CU
>>180
リズは子供のときに家族(父親と義理の兄だったと思う) から性的虐待を受け
てました。Four Calendar Cafeの中の"Theft & Wandering Around Lost"
の歌詞はそのことを題材にしている。
虐待の後遺症として過食症、恋愛依存症などを持っているのがセラピーで
分かったそうです。
ロビンに捨てられないように子供を産んだり、新しい恋人(ジェフ?)にも
ジャンキーのように依存したと書いてあるのをどこかのサイトで読みました。
公式サイトだと思ったんだけど今探したら見つかりませんでした。
またゆっくり探してみます。

Theft & Wandering Around Lost の歌詞です。
http://www.cocteautwins.org/~leesa/cocteautwins/cHTML/lyrics/theft.html


186 名前:名盤さん 投稿日:03/04/07 21:38 ID:UtFjm9CU
見つかりました。やはり公式ページにありました。
しゃっくりさんが翻訳してくださる予感・・・(笑)

Alternative Press, January 1996
http://www.cocteautwins.com/html/media/print/ap_jan96.html
"I got told I was big-time co-dependent. I found out I was bulimic.
I found out what I went through is called incest," she says. Deeply
buried childhood memories became clearer. "You know, memories of
being abused by people with no face. All you do is just cover up
for those people, even while you're trying to remember."

Propaganda Magazine, Spring 1995
http://www.evo.org/4ad-faq/artists/cocteau-twins/propaganda.txt
"I was sexually abused as a child on several occasions. Large
segments of that period in my life had been repressed until recently.
The trauma of those incidents forced me to withdraw within myself. I
lost my right to be a child. I lost the rights over my own body...."

187 名前:名盤さん 投稿日:03/04/07 22:32 ID:UtFjm9CU
上にあげた分だけ訳しました。
「私は重症の共依存だと言われました。過食症だということも分かった。
近親姦の被害を受けていたという事も知りました。」と彼女は言う。
抑圧されていた子供時代の記憶が明らかになった。
「顔の無い人々によって虐待された記憶があるの。それを思い出そうと
してる時でさえ、その人達のために隠蔽しようとしてしまう。」

「子供の頃いくつかの状況のもとで性的虐待を受けました。その時代の
記憶の多くは最近まで抑圧されていました。その出来事のトラウマ
が自分の中に閉じこもる事を私に強いました。私は、子供である権利を
失いました。私は、自分の身体に関する権利を失いました。」

188 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/07 23:16 ID:8oCJNFZS
>>185-187
ありがとうございました。オフィシャルのMediaはノーチェックでした。
すげー悲しい気分ですね。「永遠の仔」そのまんまじゃないですか。
彼女の歌詞は意味を成さないものが多かったので、
Theft & Wandering Around Lostも
純粋に喪失感を歌っているものとばかり思ってました。
虐待を踏まえてみるとヘヴィすぎます。

189 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/08 13:42 ID:fOCIrHg0
拙訳御免
「Theft & Wandering Around Lost/盗みと放蕩 (直訳は"失意の周りを彷徨う")」

My body's offended/私の身体は犯され
He took my value/彼は私の価値を奪った
And I give back his shame/そして私は彼に恥を思い知らせ
And I take back my power/自分の力を取り戻す

My body is my own/私の身体は私のもの
My body is mine alone/私の身体は私だけのもの
And I deserve protection/私は護られるべき存在
And I can create it from you/あなたがいるから私は安心できる

190 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/08 13:45 ID:fOCIrHg0
Is this what my body said?/ 私の身体がこう言っていたの?
"Use me, drain me, overwhelm me/"”私を使って、私を奪って、 私を悲しませて”
Is this what my body said?/ これは私の身体が告げた事なの?
"Engulf me, I'm already dead"/”私を飲み込んで、 私はもう死んでいる”

I'll perfectly bluff it/私は完璧にはったりをかます
Crying shakes it away for you/あなたのために叫びはそれを揺さぶり、
And I am moving from poison love/私は毒の愛から離れる
And trying to starve my body/そして自分の身体を飢えさせてみる

Keep cutting myself on the edges of reality, reality (x4)
現実の突端で自分自身を刻み続ける

191 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/08 13:47 ID:fOCIrHg0
2番(I'll perfectly bluff it~)の訳がタ゛メタ゛メです。

歌詞を読みながら曲を聞いたら泣きそうになりますた。

192 名前:元@SE ◆99FOXiy0/U 投稿日:03/04/08 16:43 ID:gGqWoztP
しゃっくりさんの翻訳を詩の体裁にしてみました。

「誰かがわたしを苦しめるなら
わたしは必ず仕返しをする

わたしはわたし
だれのものでもない

けれど
あなたがいるから
安心できる


「わたしを奪って」というのはわたし?
「あなたなしでは生きられない」というのは
それは本当にわたしなの?

そんなのは嘘っぱち
あなたの手をすりぬけて
わたしは自由になる


わたしは孤独になる


真実

それこそが

本当の

毒」

193 名前:185 投稿日:03/04/08 19:08 ID:wJwwCdl6
>>189-191
しゃっくりさんお疲れ様〜。
こうやって日本語訳を読むと改めて感動しますね。
2番の歌詞が英語でも分からなかったのでちょっと調べました。
実は私が>>185であげた歌詞はファンサイトのものなので、
正しいとは限らないのです。
http://www.cocteautwins.com/html/history/history16.html
↑公式サイトによると1番の1行目は正しくは、
The man is an offender 
のようです。これは確実でしょう。

2番は色々調べてみたのですが、こういう歌詞もありました。
I have a feel of things
Crying shakes the wall for you
And I am moving to poison love
And drown the stars above you
http://www.mcilwaine12.utvinternet.co.uk/ctuk/lyrics/four-calendarcafe.htm
↑ここや、その他のサイトで採用されているものです。
今ヘッドホンがないので確認できませんが、1行目はこれとは違うように
聞こえます。でも2〜4行目はこっちの方がピンと来るような気がします。
皆さんにはどう聞こえますか?

194 名前:185 投稿日:03/04/08 19:28 ID:wJwwCdl6
今聞き直したらやっぱり2番の1行目は>>185の方に聞こえた。
最後に「it」の音が聞こえる。
2行目はどっちか分からない。
3行目は>>193の方に聞こえる。これも「from」ではなく「to」 と聞こえるので。
4行目は分からない。

195 名前:名盤さん 投稿日:03/04/08 22:01 ID:wJwwCdl6
>>192
う〜ん。ちょっと解釈がズレてるような気がします。
ごめんなさい。悪く取らないでくださいね。
男の人には分からないのかも知れない。

And I give back his shame
And I take back my power
セクハラされた時、なぜか被害者の女性の方が恥を感じてしまう
という仕組みがあります。
そこでリズは恥をその正当な所有者である加害者に返すことによって
奪われた自分の力を取り戻そうとしているのです。
つまり「仕返し」とはちょっとニュアンスが違うんですね。

Is this what my body said?
"Use me, drain me, overwhelm me"
Is this what my body said?
"Engulf me, I'm already dead"
ここではリズが「あれ(虐待)は私が望んだ事ではない」
と言うことを訴えています。私は頼んだつもりはないが、
私の身体がそう言っていたとでも言うのか?という意味です。
加害者は色んな手段を使って 事件の責任を被害者になすりつけようとするから。

196 名前:名盤さん 投稿日:03/04/08 22:28 ID:wJwwCdl6
My body is my own
My body is mine alone

これは権利に目覚めたリズの力強い答。
そう考えると、

And I deserve protection
And I can create it from you

の直訳は、
「そして、私は保護されるに値する。
また、あなたに私を守らせる事もできる。」
になると思います。
(完全な直訳だと「私はあなたからそれ(保護)を作り出す事もできる」)

197 名前:名盤さん 投稿日:03/04/08 23:33 ID:wJwwCdl6
連続カキコすみません。
公式サイトで歌詞のリンク先としてあげられている ここの歌詞が正確なようです。
Michael Borum's lyrics pages.
http://www.etherweave.com/cocteautwins/lyrics/four_calendar_cafe.html

198 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/09 11:46 ID:bSqmowbE
185さんフォローありがとうです。
男の僕には思いつかない事でした(性別は問題じゃないかな?)。
っつーか、これってセクハラどころかSexual Abuseですよね、 しかも近親姦…
あと、197で紹介してもらったページのトッフ゜に リズのコメントがあったので
以下に書きます。

207 名前:名盤さん 投稿日:03/04/11 21:20 ID:pS9n+S5X
>>180, >>185-187

なんかずいぶんつらい話です。

でもこういう話もあるので、何かの間違いだといいですが。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4760117288/250-2572993-9277857
http://home.wondernet.ne.jp/~izm-hope/sub6-157.htm

事実がどうあれTheft & Wandering Around Lostの歌詞は
普遍的なものがあると思います。
Lizは天性の詩人なんだと改めて思いました。

(前に歌詞を見たときは詞も不完全で読む方も英語力不足で
 こんなにまとまりのある詞だとは思いませんでした...)

210 名前:しゃっくり ◆M2zN9cwzCI 投稿日:03/04/13 12:49 ID:1ReFtDiy
>>207
詳しい話ありがとうございます。
人間の記憶、心理って本当に難しいですね。

>>209
「盗みと彷徨」を歌詞見ながら聞いて僕もそう思いました。

211 名前:ふ〜 ◆DPvZRJ5eF2 投稿日:03/04/14 02:26 ID:lyCtLQz5
しゃくりさん、おつです〜
虐待・・重い話になってきてますね。
以前のジェフ話は、楽しめたけどこれはつらい。でも現実。
全部ひっくるめてリズが好きー^^

歌詞カードを載せないバンドの方針は尊重したいけど、 ちゃんと本人が発表した歌詞に、 丁寧な対訳のものも読みたくなってきたなあ。


以前のレスで勧めてもらって買ったShelleyan OrphanのCentury Flowerを、今日、初めて聴きました。
・・・・(゜∀゜)イイ!!
想像してたより、ずっとポップで跳ねてる!
はまりそう。

Oil Of Angels

Cocteau Twins | dynamine | glossaryによると'oil of angels'は スラングで「お金の贈り物」や「賄賂」という意味らしい.

Squeeze-Wax

'Lucy'はRobinとLizの娘のLucyBelleのこと.

Cocteau Twins | dynamine | glossaryによると'Squeeze-Wax'とは スラングで「(蝋で)封印する人」,転じて「担保」という 意味もあるらしい.また,「別のものに自分自身を結び付ける人」という 意味もあるとか.

歌詞はよく分からないけどLucyのことが沢山出るので,タイトルは思いっきり意訳して「絆」がいいのかもしれない.

My Truth

'The truth is not perfect'というフレーズが大変気に入っている.

もちろん「真実」という言葉を重く捉えればこれは意味的に矛盾しているのかもしれない.しかし,完全なる真実があったとして,それを受け止める人間の側に限界がある以上,やはり真実は完全なものとはなりえないのだろう.

Summerhead

アクの強いメロディと強烈な自分探しの歌詞で,おとなしめのこのアルバムの中でひときわ異彩を放っている.

Cocteau Twins | dynamine | glossaryによると "Summerhead"とはスラングで傘や日傘のことらしい.

Pur

この曲はストレートにLucyBelleへの愛を歌っている. ちょうど2〜3歳だろうか.確かに可愛くてしかたない年ごろ.



Last updated May 22, 2007. by Spangle Maker.