『D.C.〜ダ・カーポ〜』からしてなんじゃそりゃ,と思ったものだが, 今度は『CLANNAD』.ギャルゲーの世界では既存のバンドの名前パクるのが 流行ってるのか?
「DA CAPO」は「音楽用語で最初に戻るという意味」の一般的な単語で, バンドの他雑誌の名前にもなっているけど,鈴木慎一氏の記事にあるようにCLANNADはこのアイルランドのバンドの名前のために作られた言葉.
このギャルゲーに関してはオフィシャルサイトを見ても名前をいただいた バンドに一切言及していない.ゲームの内容もまったくバンドと関係なさそう. この姿勢はいったい何なんだろうね.私も気分がよくない.
昔はCLANNADを説明するのに「エンヤの家族」,と言ったりしたものだが,最近は映画『ロード・オブ・ザ・リング』の音楽を エンヤといっしょにやっているので,そちらでまた名前が知られてきている様子. それでゲームの名前になったのだろうか.
この分だと『Cocteau Twins』なんていうギャルゲーがいつできるか分からん. 見張ってなきゃいかんな.
そのCocteau Twinsは,Simple Mindsの曲からバンド名を拝借したと言われている. なので,バンドの名前を拝借してバンド作ってもギャルゲー作ってもいいけど, それにはやはりいくらかでも尊敬かパロディ精神のいずれかが (両方でも可)ほしい.
ところでCLANNAD.何枚かアルバムを持っているが,やはり一番いいと思うのは"Macalla".アイルランドの伝統的な音とポップスとのバランスが とれていて聞きやすい.ジャケットが「ムンクの叫び」のパロディなのも 他の作品と違う.ラジオから録音した'Closer to Your Heart'や'In A Lifetime',そして'Northern Skyline'はそれこそ何度聞いたか分からない. そういえば当時は,'In A Lifetime'でモイアと一緒に歌っているおっさんがU2のボノだとまったく気がつかなかった.
さて,ネットの力はすごいもので,以前はどうにも聞き取れなかった 洋楽の歌詞もネットで簡単に調べることができる.それで見つけた, 'Northern Skyline'の歌詞.見つけた勢いで拙くも訳してみた. そのうち日本語で歌える詞にしてみたい.
北の稜線
しばし腰かけ 海を見つめる
船に乗り波に揉まれ渡ってきた
やっとのことで安堵する 涙する 胸を打たれる
北の稜線から嵐が迫る雲の陰が絶えずわが身を過ぎ 海へと流されてゆく
古い歌をともに歌った頃を忘れないで
新しい大地へ旅立ち 別れた友を偲びつつ
笑いひとつない 果てしなく長い旅
北の稜線から嵐が迫る雲の陰が絶えずわが身を過ぎ 海へと流されてゆく
しばし休み 山を見つめる
高みへと至り 足元深く落ちゆく渓谷
いまだ明瞭な地平に 続きゆく道程を見よ
北の稜線から嵐が迫る雲の陰が絶えずわが身を過ぎ 海へと流されてゆく
前の週末以来久々にCD聞き直してるけど,やはり素晴らしいバンドだ.CLANNAD.
で,すいません,ゲームのタイトルにされたってのが, どっちかっていうと嬉しく感じるようになってきてしまいやがりました.
今はもう,『Cocteau Twins』というギャルゲーができたらどんなのになるか, そればっかり気になって仕方がない(やっぱりあんなの?).
などと突然ですますになっている場合ではなく,こういう検索結果見るとやっぱり弱る.
間違いを広めちゃいかん.それから洋楽ついでに言うとCD輸入制限もいかん.
まず手始めに手元のCD, 『妖精の詩〜マジカルリング』[BVCP-5028]のライナーノートを見る. ライナーはLP版[RPL-8269]発売時に1984年9月付で山岸伸一氏が書いたもの.
グループ名のクラナドの意味を調べてみたが はっきりしなかった。おそらく、ゲール語のク ラン(clann)から来ている言葉で、クランが家族 や一家という意味だから、そう解釈しておいて も間違いないだろう。クラナドのメンバー5人 が兄弟妹とおじの関係にあり、血のつながった ファミリーだからだ。
つまり「『○○一家』といった名前だろうけど○○が分からないね」ということ. まだネット上にこういった資料がなかったから(勘違いのご指摘感謝) あんな記事になってしまうのも仕方がない.
しかしこれ,読みようによっては「クラナド」というのはゲール語で家族を意味する ととられても仕方がない.
ということでこういう情報の流れがひとつ考えられる.
もうひとつは1が海外からの情報の場合.
googleの検索結果をざっと見た範囲では,半分は正確な情報が出ている. 日本の偽情報ページがハズレの方のどこを参照したのかは分からない.
誰かから指摘された時点で『クラン』(clann)にでもしておけばねぇ…. ロゴ・ダウの異星人との衝突を避けようとしたか.
さて続いては,バンドの方のClannadの話.
『シリウス』[R32P-1136]というアルバムがある. 今手に入るのは輸入盤だから"Sirius".
[R32P-1136]は日本盤の慣例に習い歌詞・対訳つき. タイトル曲の「シリウス」の歌詞を見るとその下にこんな一文;
'Greenpeace' are not fanatics - They are believers
KUNI TAKEUCHI氏によるこれの対訳は;
「グリーンピース」は狂信者の集団ではない− −彼らは信ずる者たちだ。
ゲーム作った人は,Clannadがグリーンピースの支援者だった(あるいは今も?)と 知っていたのだろうか?
私,このアルバムが初めて買ったClannadの作品だったので, この一文見たときはショックだった.聞いてみると独特の堅苦しい雰囲気があり, あまり好きになれないと感じた.
それでも'Something To Believe In'や'Many Roads'など, いい曲も多いと感じたので,次作を信じて待っていたら"Anam".これが大変よく,以後ファンを続けるのに迷いはなくなった.
さて,'Serius'.歌詞はリンク先にある通り.
The brightness in this sky
Light years we've tried
As our childrens echoes become lonely cries
The money and the power divide us
Cast aside
A guiding star lights the waySirius
このバンドのグリーンピースへの姿勢が明確に示されている.
"Anam"以降も,環境問題を題材にした曲がある. それから,「癒し系」の曲がある.そういった話題はまた後程. 「癒し系」の曲は原則嫌いなのだが,Clannadと遊佐未森だけは許せるというか好きだ.その辺を語りたい.
余談ながら,「シリウス」の訳詞.'bargain'を「可愛娘ちゃん」と訳している. 'virgin'と間違えたんだろうか….CD業界はCD輸入制限する前にもっと努力すべきことがあるような気がしてならない.
名前パクるのなんかどうということはない.でなければ遊佐未森ファンなど生きてゆけん.パクる,パクられる,どちらでも.
『sing-sing』とか,『Belly』とか,そういうゲームは早いとこできないものか. もちろん『Cocuteau Twins』も待ってるぞ.
はにはに.
(2004.05.14.記)(2004.10.24.更新)