4)究極のオリジナル年賀状

仕切り線冬景色

芸術家の年賀状
太田三郎の年賀状 山本鼎の年賀状 牧野司郎の年賀状 斎藤清の年賀状 本芸術家の年賀状の表紙
左より明治、大正、昭和初め、中頃のもの

芸術家の年賀状

  • 「芸術家の年賀状」(二玄社)とタイトルのついた本を見つけました。私は長年芸術家はどんな年賀状を作るのか見てみたいと思っていたのでピッタリでした。絵手紙作家小池邦夫さんの編集で、明治、大正、昭和の画家、版画家、書家等の年賀状です。興味のある方は是非一度目を通してみて下さい。先日は毎日新聞にこの本の中のある年賀状が紹介されていました。
  • 画才、筆才に有り余る芸術家達ですから年賀状も才能を披瀝できる領域ですから創作の苦労などたいしたものではないかも知れません。でもプロはプロなりに下手はできないわけですから銭は入らなくともそれなりに苦労はしたかも知れません。
  • 編者である小池邦夫さんの解説が素晴らしいと思いました。絵手紙の創始者であることや今なおご活躍中であることなど私も存じ上げていましたがさすが実践者の言だと感心してしまいました。次はその中の冒頭の文章です。
  • 年賀状というのは、年一回の出会いの場だと思っている。書の道を志し、模索を続けていた二十代の私は、雲の上の人と憧れていた熊谷守一や、棟方志功、井上有一、芹沢_介など、錚々たる芸術家に年賀状を出した。もちろん返信など期待していなかった。いや、正直に書くと万が一ということもあるとは期待もしていた。ところがどうだ。返事が貰えたのである。肉筆の年賀状を受け取った日のことが鮮やかに思い出される。熊谷守一さんのは、絵は印刷で表書きは奥さんの筆で書かれてあった。印刷ではあるが、字がすこぶるいいし、ハガキという小世界と言えども書と絵とが一つに溶けてひびき合っているではないか。洋画家である熊谷さんが墨と筆でかいた美しさが如実に伝わって来てたまらない思いであった。九十歳を過ぎたからこそ、生み出される魅力であろうか。色の数は二色しか使ってはいないのに、なんと見る者の心を引っぱり止まぬことか。(以下省略。熊谷守一の年賀状もあって氏の興奮が伝わって来る思いがしました。)
年賀状の縁起物ー注連飾り
伊万里生田神社の注連飾り 亀戸天神の注連飾り 有田陶山神社の注連飾り
伊万里の神社 亀戸天神   有田の神社

我々のオリジナル年賀状

  • 芸術家の領域には及ばなくても自分のオリジナル年賀状は作成したいと思うものです。私の基準で考えてみました。

  • 絵を描ける人は最高のように思います。描いた絵をスキャナで撮りそれをハガキサイズに縮小するわけですがその操作は簡単にできます。かって私も水彩画を描いてやってみました。思ったより出来映えが良くなったのは嬉しいことでした。
  • 漫画のセンスはありませんので描ける人は羨ましい。かって漫画家クニトシローの本「漫画絵手紙」を見て漫画家っていいなあと羨ましく思ったことがあります。少し練習をしましたが様になりませんでした。漫画の年賀状は笑いがあって最高だと思います。一枚だけ線画を描いてスキャナでとります。それを更にタブレット上を使い加筆修正して画像ソフトで色づけをするのが普通のようです。
  • 書の書ける人、墨絵の描ける人は羨ましいです。先ず書が様になりません。絵は岩彩を使えばカラー墨絵になります。これも原画を一枚描いてスキャナで変換縮小してパソコン印刷します。
  • 絵手紙、絵ハガキも一枚描いてスキャナでパソコンに取る方法があります。ともかく一枚あれば良いのです。プリントゴッコや版画でも同じです。プリントゴッコや版画はそのまま印刷しても勿論可能ですが。
  • 絵ではありませんが俳句も良いですね。言葉による写生ですね。芭蕉の紀行文などは名文ですので暗記するほど読んだこともあります。俳句は日常を題材にしますから気楽で良いとは思うのですが手がけたことがありません。俳句は文字だけでも良し、俳画を添えれば更に年賀状らしくなって良しです。
  • 絵もダメ、筆もダメ、俳句もダメとなると写真や文章を使うことになります。これならオリジナル年賀状を作れると思います。例えば自然物の造形美を利用する方法です。木の葉、木の実、幹の模様、木目、色のデザインを考えただけでも何かが作れます。ドングリ、松ぼっくりなどは造形的に面白いものです。私は結構松ボックリが好きで海外旅行の際にも公園で拾ってきたりします。随分大きいものも形や色の変わったものもあります。家におくといつの間にかはじけたりします。それも写真に撮っても年賀状にできます。秋の落ち葉を何枚か拾って来て色や形を組み合わせて使った時もあります。葉の輪郭線や葉脈線を使ってもスタンプしても面白いものができます。
  • 和服の模様、包装紙、陶磁器の文様等はデザインの宝庫です。神社やお寺も良く見るとお正月に相応しい縁起の良いデザインが沢山あります。これらを取り入れるのもしゃれた年賀状となります。

仕切線 雪だるま二つ

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